私には娘がおりますが、彼女が小学校入学前のある日、突然「柔道を習いたい」と言ってきました。
本当に急で、何の前触れもなかったため、心底驚いてしまいましたが、どうやら警察官になりたくて、そのために柔道をやりたいとのこと。
女の子なんだし、と思わないでもありませんでしたが、とにかく一度体験に行ってみることにしました。実は私も、中学生まで柔道をやっていたのです。
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起きていられない症候群、発生
さて、無事に体験を経て(とても楽しかったようです)、柔道を習うことになった娘。
彼女は睡眠サイクルがきちんと出来ており、かつ、かなり長く寝る子でした。幼稚園から小学校低学年のこの時期、毎日19時には寝て、6時に起きる生活だったのです。
困ったのは、柔道教室の時間帯。小学生中心ですから、平日は学校が終わった後、つまり19時からが練習時間になるのです。
娘はその時間、だいたいいつも夢の中。毎日が眠気との格闘でした。柔道で相手と戦うよりも、睡魔と戦っている方が多かったかもしれません。
特に苦労したのは、送迎の車内でした。車の揺れが心地いいのか、気付いたら寝息をたてています。困った挙げ句、私が取った方法は「車内ボーカル教室」。
歌うのも好きだった娘には、これがヒットだったようです。
腹式呼吸の基礎、発声練習からリズム取りまで、車内でずっと取り組んでいました(私はもちろん運転中)。おかげで車内で寝てしまうことは減りましたが、送迎時間が長かったため、柔道より歌の練習が捗ってしまう有り様でした。
イライラ!柔道経験者の葛藤
さて、先にも触れましたが、私は柔道経験者です。そんな私が、娘の練習を見学しないわけもなく、毎日の自主トレに付き合わないわけもなく。
特に自宅では、私が主導で練習メニューを組み、一緒に取り組んでいました。そうなってくると、余計な口を出してしまう、というか子ども目線になれないのが経験者の性ではないでしょうか。
「どうしてこれが出来ないのか」「やる気はあるのか」「なんだその練習態度は」等々、目につくところは山盛りです。
共通の話題が出来たことはありがたいのですが、娘にも自我が芽生え、やや反抗期に片足を突っ込んでくる中学年以降。ケンカをすることも増えてきました。
毎日イライラするのにも疲れ、そろそろ本人の気持ちにおまかせしようかなと思いつつ、練習を見ていると口を出したくもなり。一緒に行っても、見なければイライラしない!と気づいた私は、なんと一緒の時間にやっている、成人部の練習に参加するように。
おばさん、毎回ボロボロです。
でもこれが正解で、口を出す機会も減り、でも様子は何となくわかるし、と良い方向に転がりました。娘の一番倒したい敵が「お母さん」になってしまったのは言うまでもないでしょう。
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柔道教室の習い事、まとめ
親子で同じ競技に取り組むには、自分とこの子は決して同じではない、と親が自覚することが一番大事なのかもしれません。
私はむしろ睡眠時間は短く、闘争心が強い方。娘はよく寝る子で、おっとりタイプで、でも本番に強い方。
何もかもが違います、違って当然なのです。
違うふたりが同じ競技をすることで、見えてくるものがあり、育つ絆があります。今後も娘にとって、一番のライバル兼相談相手であれるよう、私も日々精進です。
体だけでなく頭も鍛えてほしいからプログラミング教室にも興味があります。
川崎市在住の主婦